NZCAの日々つれづれ 憧れのCAになりたい! その3

キャビンアテンダントの募集要項には、必ずと言ってよいほど身長制限があります。規定の身長の範囲内でないと、採用されない傾向にあります。

 

今お勤めしている会社ではありませんが、以前受けたことのある航空会社では、身長が規定より低すぎてもダメ、また、高すぎてもダメ(たまたま一緒に受けた方が身長190cmほどの方で不合格でした)でした。

 

どうしてなのでしょうか。

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機内は限られた空間で、機内で使用する色々な物を収めなくてはなりません。それは機内の天井裏の収納だったり、天井近くまで重なるギャレーの収納庫だったりします。収納庫に収められている物は、通常のサービス乗務で使うものや、緊急時に使用するものです。

 

身長が低すぎては、これらの収納に手が届きにくく、通常の業務、及び、緊急時に支障をきたしたりします。また、緊急時に機体のドアを開けなければ行けない場合にも、手が届かないと困る場合があるのです。

 

身長が高すぎる場合は、機内の空間に限りがあるため、常に頭をぶつけるなどのリスクが伴います。この場合も、通常の業務に支障をきたすおそれがありますし、また、緊急時の脱出の際にも、ドアフレームに頭をぶつけるリスクが大きいと言えます。

 

身長が低い場合、高すぎる場合の両方に共通して言えるのは、通常の業務で、自らの体に負担がかかりやすいということでしょう。乗務に伴う無理な姿勢は、腰痛の原因にもなりますし、ストレスもたまります。

 

採用する航空会社側としては、緊急時やそれ以外にかかるリスクを考慮した上、身長制限を設けているところが多いのです。

 

私は160cmで、なんとかギリギリ今の会社の採用基準でした。それでも、ギャレーの高い収納庫には苦労する時もありますし、手の届きにくい天井裏の収納は、できるだけ背の高い同僚にお願いして、開けてもらっています。

 

通常の業務ではそういう時もありますが、緊急時には一人で何もかもをしなくてはなりません。その為に、年に一度、緊急時のトレーニングのおさらい、そして、泣く子も黙る?試験もあります。

 

そのお話は、また次回に。