NZCAの日々つれづれ 憧れのCAになりたい!その7
さて、ここまできて、キャビンアテンダントは保安要員という話はもうお腹いっぱいという感じでしょうか。
そうですね、ほとんどの方が認識されている通り、日々の乗務では、お食事やお飲物などのサービスがメインになります。
飛行機で旅行をされる方の大半が、このお食事やお飲物を楽しみにされていらっしゃるのは言わずもがなです。
私たちキャビンアテンダントは、お客様にできるだけ美味しく、そして、楽しんで召し上がっていただくお手伝いをするわけです。
こうしたサービスも、もちろん喜んでさせて頂きたいのですが、これがまた、人間なので、そうはいかない時もあるのです。
お食事やお飲物のサービスをさせていただく時間には限りがあります。ご搭乗されるクラスにもよるかもしれませんが、やはり離陸前には限られたものしかできず、また、着陸30分前の機長のアナウンスがされる頃には、全てのものを着陸に向けて片付けなければならないので、難しいのです。
日帰り便のサービスでは、片道2時間半という飛行時間も珍しくありません。その中で、お食事とお飲物のサービスを完結させるためには、かなり忙しくなります。
お食事のサービスの最中には、頼まれたお飲物などにも、余裕の笑顔で対応していても、着陸の時間が近づくにつれ、その表情は徐々に険しく、引きつった笑顔になってきます。
着陸まで片付ける作業の一つとして、使用しなかったお酒類(ワインやシャンパン、ウィスキーやジンなどのスピリッツ)を記録し、閉める作業があります。
この閉める作業の途中、または、数え終わって記録してしまった後などに「バーボンコーク一杯」とか、「赤ワインください」なんて言われると‥‥も〜大変!!
返す言葉は「かしこまりました、着陸間際ですので、これで最後になります」とニッコリですが、その裏側で『私が今、何をしてるかわからんのんか(まあ、わからないでしょうね〜)あと30分で着陸なんやし、大人しく座っとらんかい!』などと悪態をつくことにもなりかねません。
この手のことは同業者の方なら、あるあるネタではないでしょうか。
お客様に快適に機内で過ごしていただけるように、志だけは高く持っているつもりでおも、やはりそこは人間なので、顔にこそ出しませんが(うっかり出ている時もある?)感情が先走ってしまうことがあるんですね。
まだまだ未熟者ということでご容赦いただきたく。