NZCAの日々つれづれ 憧れのCAになりたい!その6

私たち客室乗務員が保安要員として乗務しているということは、以前にもお話しました。

 

前回の急病人の対応と重なる部分がありますが、具合の悪い方を出さないよう未然に防ぐのも、私たちの仕事の一部です。

 

未然に防ぐ?って、どういうこと?と思われるかもしれません。

 

近年、食物アレルギーの方が増えました。日本では学校給食で、アレルギーの児童の対策をされていらっしゃいますね。

 

機内でも同様に、機内特別食(スペシャルミール)という名前で、低アレルゲンのお食事を提供し、可能な限りの対応をしています。

 

機内特別食(スペシャルミール)とは?

医療、宗教、その他特殊な理由での食事制限(菜食主義など)をされていらっしゃる方のためにご用意する機内食です。航空会社により、対応している特別食は異なります。

 

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また、アレルギー用とはいえ低アレルゲンで、全くアレルギー物質を使用していないわけではないため、重度のアレルギーの方には適しておりません。機内食は世界各国のケータリング会社により提供されており、すべての調理器具や材料からアレルギー物質を消すことが不可能だからです。

 

特にピーナツアレルギーの方は、食べなくても、直接触れたりするだけで重篤な症状(アレルギー症状による呼吸困難など)になりやすい傾向にあります。

 

私は、ピーナツアレルギーのお子様とご一緒のご家族がご搭乗された際、周囲のお客様全員に、ピーナツをお持ちかどうかを確認し、もし持っていらっしゃったら、決して外には出さないように、一人一人にお願いしたことがあります。

 

そんなことで?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

でも、いらっしゃったんです。そのアレルギーの真後ろの座席の方がピーナツをお持ちだったのです。もし、その真後ろのお客様が、なにも知らずにピーナツを召し上がったりしたら‥‥想像しただけでも恐ろしいです。

 

一人でも具合の悪い方を出さないように未然に防ぎ、お客様に安心して空の旅を楽しんでいただく‥‥やはり保安要員なんですね〜。